古くから引き継がれ親しまれている詩歌(漢詩・和歌・俳句)を声に出し(音読)、そして吟じませんか。詩の紹介と吟の指導をお一人お一人の能力・個性に合わせて、指導いたします。初めての方は大歓迎です。遠慮なくご自由にお入りください。日本詩吟学院認定 上席師範が指導いたします。
四月の紹介詩歌
南楼望 盧 僎
国を去って三巴遠し 楼に登れば万里春なり
心を痛ましむ江上の客 是れ故郷の人にあらず
本文 南 樓 望
去国三巴遠 登樓萬里春
傷心江上客 不是故郷人
語釈 南樓(なんろう) 故址は.湖北省武昌にある。.
三巴(さんぱ) 四川省東部地方一帯を言う。
訳詩 南楼の望(ながめ)
國を離れて 三千里
春の江楼(かわどの) 春の色
わびしや江(かわ)往く 人多数(あまた)
我が身ひとつの 故郷(くに)なまり
盧僎(?~?)
初唐の詩人(河南省臨漳県)の人。中宗の六八四年頃、聞喜(山東省聞悸喜県)の尉から集賢院学士・史部員外部郎を歴任した。